「いろはかるた」は実に面白い。江戸、京、大阪で違いがあって、中々勉強になる。
・犬も歩けば棒に当たる 江戸
・一寸先は闇 京
千年の都らしく、シニカル。そして、なんかすごく今の気持ちだなぁ。
・一を聞いて十を知る 大阪
商人の街は、前向きだなぁ。かくありたい。
さて、「犬棒」とはかつて、ウロウロしてると災難に会う意味合いだったのが、今は、何かをしているうちに、思いがけない幸運があるとのラッキーな意味になっていると言う。
思えばこの十余年、国内外あちらこちらで、物販・誘客・企業誘致等々随分いろんなセールスをしたものだから、いろんな犬棒に巡りあって来たなあと思いだす。一冊モノしたい運不運、喜怒哀楽、抱腹絶倒多々あるけれど、各スーパーでは、商売の色々はもちろんだが、ニーズの捉え方を、実によく教えて頂いた。本当に感謝している。
いくつか思い出すままに、書いてみる。
もうはるかに、それこそ十余年前の香港。何故かまだ、日本とアジアで唯一、AEONでなく前身の名前だったJUSCOにセールスに参上。
売り場が、遠く見渡せる場所に案内してくれた方が、しみじみと話してくださった
「三村知事さん、魚売り場見てください。日本との強烈な違いが、わかりますか。オレンジ色に覆われていますよね。ノルウェーとか北欧は、国運をかけて、アジアにサーモンを食べる食文化を広め続けて来て、こうなりました。日本も、必ず売り場がオレンジ色になりますよ」
今や我々も、海峡サーモン、青森サーモン、青い森紅サーモンの3本のサーモンで年間を通じて北欧やチリ等を迎え撃つに至ったが、シビアな戦いはこれからだ。相手は国がバックだろうとも、品質勝負だ。
国内は、それぞれ店名伏すが、大概の青森県フェアの際、早く行っては、お店をぶらぶら見て回るのだが、こんな時にお店の方々が、色々な今とちょい先をさりげなく教えてくれる。心から、ありがたい。例えば
「今、ご夫婦とも働いてる方が多いですよね。でも、全部"チン"して料理じゃないんです。そう、20分は自分が料理したい。愛情、大事ですよ。三村さんも忘れないでね。さあ、見てください。例えば、ここ、鍋用野菜のコーナーですけど、カット野菜を、しゃぶしゃぶ用とか、モツ鍋用とか、水炊き用とか別袋にしてるでしょ。働き方に伴ってニーズが出て来る」
「ここパン売り場。売れて売れてすごいです。美味しいは、もちろんですけど、グルテンとか乳糖不耐のお子さんたちも、食べられるパンとか、誕生日やクリスマスにスイーツでハッピーになるって大事じゃないですか。純粋に、そんな思いで、ここで作ったら、お客様来て下さってうれしいですよ」
「これ、カットした果物を袋に入れて、結構長持ちするんですけど、青森の技術ですよね。商談で知ったから、りんごでやりましょうって声掛けたんですけどね。ぱっとしないから、こちらで柿とか梨でやりましたよ。売れてますよ」
「ここ、赤採りトマト。30円高くても、すぐ売れちゃう。ようは朝収穫したトマトですけど、旨く熟したところを、朝収穫して貰って売って見ました。ネーミングが魅力的で、おいしさもちゃんとしてると、トマト以外にもやれますよね」
「これこれ、国産の冷凍野菜。需要爆発的ですよ。技術がすごい上がってますからね。青森はいい野菜いっぱいお持ちだから、早めに研究したらいいですよ。他所の方々ばっかりが儲けるんじゃ、ダメじゃないですか」
他にも、いろんなことをつぶやいて貰って、学ばせて頂いて来た。今年も、これからあちこちで何が学べばるか、楽しみである。
しかして今、画期的なセールスにお声かけて頂いている。
何ともドキドキわくわく。
─EC(電子商取引)販売を一緒にやるのもいいが、原点にかえってみよう。移動販売車で首都圏の団地に行ってお客様に青森産品売ってみよう。コロナ事態だから、マスクして2メートル離れてだよ・・・。
お客様が生活してる場で、対面する事で感じることがあるといいね。ECにも繋がる何かがあるかな・・・。
実に、緊張している。まさに
♪明日は東京へ出てゆくからは〜
坂田三吉の心境である。
ともあれ、一生懸命に、働いてきます。
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