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VOL.207 [2014.12.11]
休みの午後(珈琲)
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突然の解散で、突如出来た政務なお仕事も済んで、外干し出来るのは今日まで位で、一気に冬になるとの天気予報に急いでシーツ、タオルケット等大物を洗って干して、やれやれと一息。ひとりぼんやりとコーシーを飲んでいる。シーとしたのは、とても珈琲と云えない下手に入れたC級な味わいが、何とも今日の気分にあうなぁと云う所だ。
兆治(高倉健さんの主演映画『居酒屋兆治』での役名)が逝ってしまった。
健さんは珈琲が好きで、兆治の函館ロケでも元町の名店で、実に美味しいそうに飲んでいたよと山口瞳先生から伺った事を、今思い出している。
『ほたる』で田中裕子がいれた珈琲も本当に美味しそうに飲んでたなぁ。
さてしかし、ビールの苦味の旨さをいい年になるまで分からなかった自分だから、珈琲も苦不味い飲み物と思い込んでいたし、“黒茶色きゃ珈琲でしょ”な店しか行った事がなかった。
パッと開眼したのは、原稿取りに付いて行った荻窪で新潮の大編集者Kさんに「絶対美味しいから」と連れて行かれた『邪宗門』だった。
びっくりしましたね(◎o◎)全然別の飲み物と思いました。
確かに苦くはあるけど、“何て心地よい苦味と酸味だろう!!それらがまろやかに混じり合い、こんなにも豊かな旨みを与えてくれる”と驚愕した。
そのあと担当の先生のいる神戸で飲んだにしむら珈琲も凄かった。なんと飲みやすい旨さ!すいすいぐいぐい喉を幸せにしてお腹に入って尚、香りと美味しい幸せ感が湧き上がって来ること!!!
ビールじゃないのに熱いのに、カップを置いときたくない旨さを知ってしまった。
しかしながらとは云うものの、帰省して以来、珈琲なんざをめったに、ゆるりと楽しめる機会も無き日々になってしまった。
しかして近年、ひょいとお土産に買って来た珈琲豆から話が弾んで、ハンティングして来たらそれぞれの珈琲の評点をしては楽しもうかと云う事になりました。
現地で飲んでる暇は無いのですが、全国でのセールスや企業訪問、会議の折に見かけたお店で、ブレンド珈琲の豆を100g求めています。
そういった札幌から博多までの獲物は、秘密結社の仲間が、ふむふむどれどれと歯に衣を着せずに手厳しく論評します。
商売の邪魔するつもりは毛頭ありませんし、嗜好品の世界では、見解の相違は良くある事ですから、駄目でしたの組の事は申しませんが、あれは良かったよは、隠しときたくても、しゃべりたくなるもんです。
そう言う訳で、休みの午後の徒然にあかせて、特にブラボーだった論評を云っちゃいましょう♪
先ずは、たまたま宿の近くにあって見た感じは入るのをかなり躊躇うも勘が働いてこわごわ100gをお願いした水天宮『千里軒』のブレンド。
ご近所のおじさんが競馬新聞とバナナ片手に(本当に1本100円で売ってました)
“今日もマスターのコーシー(Cの意味でなく、東京の古い方は「ひ」の発音が「し」になる)は、宇宙一だね!ハープスター並みに怒涛の味わいが差して来ちゃうね”
と云うような雰囲気の店で馴染みのお客様以外、婦女子や一見さんは入れそうにない雰囲気なんですが……。
「これまでのどれよりも、最高に好きな味わいでした。自分にとって、理想の珈琲です」と、大絶賛されました。
札幌『徳光珈琲』には、「自分の生涯でもっとも完璧にドリップ出来て、感動で涙が出た」の評価が与えられました。
自分は銀座8丁目のランブルがお薦め です。邪宗門以来の感激がありました。
「おう、珈琲よ、この世の宝よ」と飲むなり、ぷるぷるっと感動に震えました。
しかしてメンバー全会一致の、“珈琲とは香りなり、この香りの気高さに疲れが吹っ飛ぶ、あるいは目眩しちゃう”は『銀座トリコロール本店』のブレンドでした。
後自分は、チェーン店とオマケ付きを馬鹿にしちゃいけない名古屋の『コメダ珈琲』のブレンドをあげたいです。
こんなにも、バターたっぷりのトーストと茹で玉子と食べて飲んでのマリアージュがいい、朝シャキッと元気になる珈琲には感謝です。
プラス似た感じで、大阪東梅田の『サンシャイン』こんがりトーストにもホットケーキにも、ビビッドにマリアージュ。これは店でモーニング食べた自分だけでなく、千里軒絶賛のメンバーが、ここの豆を曳いて飲んで、「かなり行ける」の意見です。
まだまだメンバーからそれぞれ独特な論評が色々にあるのですが、それはまた、いつか休みの午後に。
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三村 申吾
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