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VOL.93 [2008.9.8]
私を田んぼアートに連れてって3
 な、なんだこの飛雄馬な瞳は?

“「女ざかりは19だ」って腹立ちませんか。そんな子供に人生や恋なんか語られたくありません。19(じゅうく)の子は、「イクイク、ベルサイユ会議」(1919年)でも覚えてなさいって。温泉を語れてこそ、女ざかりですよ。(ちなみにYさんの趣味は、温泉めぐりと大食いの会とカクテル研究会である)この、浪岡には、婆娑羅(ばさら)温泉ってあるんですよ。単純泉で、黒湯らしいです。つるつるしてるから肌にも良さそう。体にもよく浸みて疲れもとれますし、のーんびり、リラックスできるんですよ。夏バテにもお薦めですね。”
“ライバルというか、温泉研究の雄、S所長とはこの頃意見交換しているの?”
“こっち(青森)に居らした時はよく週明けに情報交換してました。「週末の夫婦で楽しむ温泉って、すごく人生がのんびりに感じられる」って話してらしたんですけど・・・ちなみに奥様と温泉に行ってらしたようです。”
“東京でも巡ってるらしいよ。いい湯は無いって言い切ってたね。”
“それででしょうか。今はコンサートに填ってるらしいです。団塊世代は気分の切り換えが早いですし、とにかく元気ですよね。”
“日本の、いや青森もだけれど、これから60才の定年を迎える団塊世代が増えるわけだけれど、彼らこそが、もう一度日本の元気を造るんじゃないかって思うんだ。全共闘やって派手に壊したり、高度成長にバブルにと、いつもトリガーを引くのは彼らだよね。彼らの退職金と年金っていう膨大な資金がどう動くかで、内需がガーンと伸びて、経済がぐんと元気になる可能性があるよね。”
“海外で資金使うんじゃなく、国内で、うちの青森ツーリズムとか二ヶ所居住で使って欲しいですよね。うちの父は退職金で家をちょっと直すと云いながら、直しだしたら次々とで、殆ど全面改修して、例の築100年の倉庫もしっかり手入れをしました。県内経済に貢献しました。”

 車は黒石の新しい農業試験場横を疾走。雲をのっけた岩木山が右手。田んぼがゆさゆさゆさと風に揺らいで、風情は秋。
それにしても、反別8俵の百石から来ると、中南の田んぼは稲の密度が濃い。なるほど12俵穫れるだろうなと感じ入ることしきりだ。

“岩木山、きれいだね。”

 と話を向ける。

“嶽キミが旬ですよね。知ってましたか?熊がですよ、同じ場所の畑で何をしたと思います?嶽キミの方だけをバリバリと全部食べるんだそうですよ。しかし、私は嶽キミも普通のキミもどっちも食べて、お酒も何の酒でも飲んで、明らかに太りました。これではいけないと強く決意して、告白します。先週の水曜日から夜はサンドーム行って運動してます。もう三回目です。今朝も2階の300Mコースを歩きました。走ってる人たちや、お年寄りも多いんですよ。”
“エライ。健保組合の表彰状もんだ。”
“母がすごい細い人だったのに、赤ちゃん3人産んだら、もう戻らなかったから、頑張らないといけないんです。”

 (姉さんたち細いから大丈夫でないのと云い悩んでいるうちに)
 着いた。着いた。田舎館城!
 時に15時48分。

“あ、お父さんと姪っ子たち、もう来てます。”
三村 申吾

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