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VOL.80 [2008.6.12]
開かれた、世界への窓“インチョン、JUMP”

 日帰りで、仙台出張して来た。
 仙台には各省庁の地方局があって、我々にとっては実務上、最も大切な仕事相手ということになる。
 これぞという事業やプランであればあるほど、仙台の各局と早目にアイデアを相談し、アドバイスを受け、情報交換をしておくに限ると町長時代から確信している。
 やはり仙台局は霞ヶ関よりも気持ちが我々現場に近いし、実情をきちんと把握した上で大きな応援をしてくれる。だから自分は、各局との適時適切な打合せと信頼関係構築を大切にしている。
 しかし本日は狙いの案件のある各局回りに加えて、当方の海外戦略の最も重要なパートナーである韓国総領事館と韓国観光公社を訪問する段取りとなった。
 両者からはこれまでも厚い、いや熱い支援をいただいてきた。
 例えば“冬ソナ”でヨン様のライバルを演じたパク・ヨンハさんを青森に連れて来てくれたのも、映画祭やナンタの舞台を青森でかけてくれたのも、逆にねぶたのソウル運行で5万5千人を集めて我が青森をPR出来たのも、両者の力添えあってである。
 今回の訪問は、今後の戦略を種々相談するべくのトップセールスというわけである。
 今年は9月に八戸えんぶりの方々やその応援隊と共に訪韓し、日韓交流お祭り事業に参加する。併せてKALや各旅行会社をミッション団と共に訪れ、戦略打合せをする事になっている。
 もうひとつの秋の目玉は女優で韓国通の「黒田福美さんと行く韓国ツアー」である。ま、その他にも様々と作戦があるわけだが、仕事上の秘密であるのでごめんなさい。
 実は世界的な石油の狂乱的高騰は、私たちローカル国際路線をも直撃している。
 これまで、しっかりとした戦略を持ち、地道な努力を積み重ねて伸ばして来た青森―ソウル(仁川)線ではあるが、安閑としていられないのである。搭乗率等含めて、これまでよりはるかに厳しい基準で査定され、それが路線の維持に大いに関わってくる。
 なるほど、パスポート所有者の少ない我が青森ではあるが、しかし着実に、世界を自らの眼で見たいという層も増えている。その方々のためにも、青森―ソウル線を守らなければならない。
 青森駅前11時20分発の空港バスに乗れば、月、水、金、日と世界に開かれている窓を大切にしたい。
 路線廃止の危機にあった5年前、陣頭に立ち指揮をとって、お客様を四万八千人に伸ばし週4便化も達成できた。しかし今回の航空燃料の異常な高騰は、我々の懸命なる努力をも粉砕しかねない状況にいたっている。
 インバウンド・アウトバウンド(誘客・送客)ともどもにリピーターを着実に確保した上で、新しいお客様も増やして行く工夫を、いまひと度、しっかりと続けなければ、いつ、最も身近な世界への扉が閉じられるとも限らない。
 世界を知る事は、青森を知る事、青森の良さ素晴しさを実感する事にもつながるものと信じるがゆえに、本日も今後の対応策を相談し、アドバイスをいただいて来た。
 県民の皆さん、どうか私たちの大切なソウル便をもっとご活用下さいませんか。
 “インチョンJUMP”
 韓国のみならず、世界のどこへでも開かれた窓を決して閉じないために。

三村 申吾

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