どら焼き、といえばドラえもんの好物だけれど、自分も恥ずかしながら時々無性に食べたくなる。
“DRAYAKI is a small cold pancake filled with sweet bean paste.”
と三沢の米国人の方々に現物を示しながら説明したことがあるが、ま、「百聞は一食にしかず」で食べて初めてなるほどというところだろう。
さて、弘前に行くたびに和徳町の某店に行っては50ケの単位で買い求めていたのがミニバターどら焼きだ。
これはうまかった。一度に8ケはざらにいけた。
ある日「いぇ〜ぃ」と毎度の元気で寄ったら、「今日で店を閉めることになりました。本日、割引セールです。」としみじみ語りかけられ、食いだめにと100ケ購入した事を思い出している。
バターどら焼きは、その後それなりにあちこちで食す機会はあったけれど、あの味にはめぐりあえずにいる。
しかしながら、身近には、小学生の頃からおなじみの、十和田のどら焼きがある。店が非常に難しい場所にあるのだけれど、慣れた自分は、ちょいと寄っては焼きたてを賞味することが、ちょっと幸せである。
そして「うさぎや」。
東京出張はいつもドタバタで、夜半についてホテルで寝て、翌朝から働いて、夜に青森へもどるパターンだけれど、まれに私用の結婚式やらなにやらの時には、帰青の新幹線を上野で乗る。
地下鉄上野御徒町に寄り道するからだ。上野黒門町の「うさぎや」に、なかなかなどら焼きがある。大概は少し並んで待つことになるのだが、福々しい餡ことしっとりほかほかの包み皮、なんとも上品などら焼きが買える。
すぐに新幹線で食べる2ケプラス子供たちと自分への土産、20ケは買う。
大好きなどら焼きを、お茶とか牛乳とかあればなおのこと、食べる時の幸いの時間は何物にも変えられない。
しかしそういうわけで、自分のおなかは、ドラえもんになって来たのだなぁと反省しきりではある。
(皆さん、県内にもきっと素晴しい名品があるに違いありません。ご紹介下されば幸いです。)
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